1.はじめに
近年、環境問題の顕在化に伴い、再生可能エネルギーの利用が拡大しているが、その一環として電力用の大型風力発電機に加えて、マイクロ風力発電機の設置も各所で見られるようになった。その多くは市街地または公園などの街灯用電源として利用されており、ソーラーパネルを併用した商品が種々販売されるようになり市場も拡大しつつある。その用途からマイクロ風力発電機に求められる条件として「安全性」「低騒音」「低ランニングコスト」「モニュメント性」等があげられるが、プロペラ型風車の場合、ブレードや発電機の特性から、ロータ回転数を上げなければならず、「安全性」「低騒音」という条件を満たした商品は数少ないのが現状である。
そこで、本研究では、マイクロ風力発電機における「安全性」「低騒音」をも達成するため、低回転型風力発電機に関する最適な設計コンセプトとそれに基づく形状を明らかにするための基礎データ取得を目的とし、試験用風車を製作して風洞内での実験的研究を行った。
なお、本研究は上記設計条件を満たすべく、研究項目を三つに大別し実験を行った。第一項目は「低回転型風車ブレードの最適形状に関する試作研究」、第二項目は「低回転型風車用発電機の最適形状に関する試作研究」、第三項目は「強風時における風車の制御に関する試作研究」であるが、本研究助成の紹介では、第一項目における研究成果のみをあげることとする。
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